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みらいたまご便り

地域で子どもを導く

沖縄県うるま市にある田場区自治会に行ってきました。拠点は公民館で、学童クラブも併設されています。公民館は子どもの居場所にもなっており、宿題を終えたら地域通貨がもらえ、お菓子やおもちゃと交換できます。小学校高学年の子は低学年の子の、中学生は小学生の、高校生は中学生の勉強をみてあげているのだそうです。
この地区にある中学校は2年前、学校崩壊状態でした。校庭や公園には飲料等のゴミや吸い殻が散乱し、廊下を自転車で走る子、授業妨害する子もいたそうです。
その中学から、自治会長である天願様に協力要請がきました。早速民生委員、市議会議員、企業などに声をかけ、授業の見守り、問題行動のある子の見守りを始めました。昼食時には6人ほどの民生委員が子どもの話を聞き、問題行動の子には対話を重ね、エネルギーをぶつけることができる和太鼓活動を紹介しました。また、就職のお世話もしたそうです。
2年経ち、荒れていた子は今、公民館によく顔を出しているそうです。中には介護の事業所で学んでいる子もいるそうです。
天願様はいっていました。「問題を抱えている子ほど介入しなければならない。悪いのは子どもではない。見て見ぬふりをする環境だ。悪いことを注意する大人がどれだけいるのか。」
隣の公園に、ハロウィンの大きなお化け屋敷をつくるのだそうです。地域の大学生がお化け役。活動の広がり、深さに驚いた1日でした。