助成団体訪問

堀池です。
2023年度助成団体であり、非行経験のある子どもを対象に「食」を通じた自立生活支援を行っているNPO法人アクセプト・インターナショナル様を訪問し、お話を伺ってきました。

子どもの年齢は多くが17歳から19歳。罪を犯し加害者になってしまった子どもの背景には、生活困窮や被虐待経験など複雑な家庭環境があることが少なくないようです。生活の中での食の位置づけが低く、「食べる意味がわからない」という子ども、食事をアイスクリームだけで済ませてしまう子ども。彼らと一緒に買い物をし、調理をし、一緒にご飯を食べると、それまでまったく笑うことがなかった子どもが笑顔となり、話し始めることがあるそうです。また、初めてお米を研ぎ、炊いた子が「おいしい」といわれ、「次は料理の仕方を教えてください」という事例もあるそうです。「人にために役立ちたい」という子もいるそうです。
「荒れている子にご飯を作って食べさせたら、とても和やかになった」という話を聞くことはありますが、非行経験のある子どもの自立支援の柱に食を据えるという事例は初めて聞きます。「食の力はすごい」と改めて感じるとともに、今後の進展がとても楽しみです。