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助成団体訪問

歴史ある食育活動

長谷部です。北海道国際交流センター主催の「食フェスタin函館」が11月11日に開催されたのに合わせ、2019年、2020年、2023年と食育プログラムAで3回助成させて戴いている「七飯の食を考える会」を訪問させて戴きました。
戴いたパンフレットには、1869年、榎本武揚らが「ドイツ人農業指導者R・ガルトネル」氏と「七重村開墾条約」を結び、西洋式農業を広めるとともに、西洋リンゴ、洋ナシ、グズベリー・カーレンツ・サクランボ・ブドウ等の栽培を始めるとあります。
函館市から車で30分ほどの七飯(ななえ)町は、いわば函館のベットタウンですが、歴史ある赤松街道を中心に広い見晴らしのよい広い台地に菜園、果樹園が広がり、そこに新しくお洒落な戸建ての住居が建ち並ぶ素敵な町でした。
訪問するといっても、居場所づくりと違って食育活動団体の場合は行事がない時は、訪問する場所がないので、今回は定期的に行事を行っている「みやご果樹園」で、会長の田中さん、事務局の対馬さんとお会いしました。当日は雪混じりの雨が時折振るあいにくの天気でしたが、あらためてこの函館から30分ほどの七飯(ななえ)の地が、日本の西洋式農業の発祥の地であることを知り、感銘を受けました。
西洋式農場の発祥の場となったこの農場は1870年に明治政府に「七重官園」として引き継がれ、その後も、様々な西洋野菜、果実の日本の受け入れ地になったとのことです。
酸味があって,小ぶりで加工適性のある有名なりんご「紅玉」も1872年にアメリカ、カナダからこちらの農園に入ってきたのですね。
そうした豊かな食の影響を受けた七飯町の食文化を、在住の主婦の方々が今の時代の子どもたちに引き継ごうとして2015年に設立されたのが「七飯の食を考える会」でした。
「親子」をキーワードにしっかり子どもの未来を見つめる姿勢に共感します。
気持ちのよい広々とした果樹園を見学させていただいた後、こちらの果樹の売店をされている宮後副会長のお店に伺い、お話をお聞きしました。
気まぐれ八百屋だんだんの近藤さんも同行してくださり、質の良い野菜や果物に感心しておられました。立派な赤松街道を通って函館に戻りました。ありがとうございました。